毎年の事ですが、冬の時期は無理に大道芸せずスキルアップに努めています
ヨーヨーパフォーマーのニアです
家にいる時間が長くなりブログネタが全然ないので、始めたての大道芸人さんからよく聞かれる質問に対する自分の考えをまとめてみました
実は私は大学で心理学を専攻していたので今回は心理学的な側面から考察してみました
※パフォーマンスエリアをロープで仕切っているという設定です
大道芸でお客さんが前に寄ってくれない問題
パフォーマンスエリアから離れたところで眺めている観客に対して、いきなり最前列まで詰めてもらおうとしても上手くいかない経験ってあると思います。
自分も10年くらい大道芸やってきましたが、未だに難しいなーと感じるあるあるな問題だと思います。
今回は2つの原因と解決策をそれぞれまとめてみました。
特にスキルもネタも必要ないし誰でも試せるので、なるほどなーと感じたら試しにやってみて下さい(^^)
原因①パーソナルスペースを意識できてない。
なぜ前に近寄ってくれないのか。
それはあなたが赤の他人であり
近寄るのに抵抗を感じているから
まぁ当たり前ですよね
私も急に知らない人の目の前に行くのイヤですもんw
人それぞれ他人に近づかれると不快に感じる空間があって「パーソナルスペース」と呼ばれています
特に正面って一番抵抗があるんですよね
大道芸でも正面に集まらないで横にばっかり集まる現象の1つの原因かなーと思ってます
例えば、電車のボックス席で他人と対面は嫌だけど、横ならまだマシですよね?
解決するためにどうするか。
答えは“自分が観客から離れる”です。
単純過ぎますねw
自分がロープギリギリお客さんの近くに寄って「前に寄って下さい」って言う人を見かけますが、これだとかなり抵抗があります。
なので私は極力自分は後ろに下がってお客さんから離れた位置からお声がけしています。
原因②セリフに問題アリかも。
言い方に問題はないのか。
いきなり「ロープギリギリまで近寄って下さい」を連呼してませんか?
先程言った通り近づくのに抵抗があるし、私が観客だったらきっとこう思うでしょう。
“なんでお前の言うこと聞かないといけないんだ”
多分内心そう思ってる観客の方って多いんじゃないかな?
それとも私の性格が悪いだけなのかw
フットインザドアテクニックでお願いしてみよう。
私が実践しているお願いの仕方を紹介します
手順①「1歩でいいから寄ってくれませんか?」
→これをなるべく抵抗を持たれないように“低姿勢”でお願いします
手順②「あ、できたらもうチョット前に寄ってくれませんか?」
手順③「すみませんロープギリギリまでお願いできますか?」
状況によって多少セリフの言い回しや手順は増減しますが
最も重要なのは手順①の“1歩”です
まぁ一歩ならいいかな?ってなりません?
大体これを言うとみんな1歩動いてくれます
なんだよ1歩かよって思うかもしれませんが
ここで大事なのは
“自分の言うことを観客が聞いてくれたということ”
一度言うことを聞いてしまった相手の言うことは承諾しやすくなります
つまり、いきなり”ロープギリギリまで“という本来の要求を伝えるより
私の手順のように承諾されやすい小さな要求から徐々に段階を踏んだ方が本来の目的“ロープギリギリまで”寄ってくれる可能性は高まります
これが段階的に要求を承諾させるフットインザドアテクニックです
知らない方はググってみて下さいね
小さな要求を承諾させ、徐々に本来の目的である大きな要求を承諾させるテクニックです
私はこの2つを組み合わせて使ってます。
お客さんがなかなか近づいてくれなくて不安で焦る気持ちを抑え
抵抗感を持たれないように観客との距離感を保ちつつ、まずははじめの1歩からお願いしてみましょう
今回は心理学的な観点から考察しましたが
その他の要因としては
- 言うタイミング
- 使うネタ
- 近くに寄る理由づけ
- 表情の使い方 etc…
一つ一つは細かいことかもしれませんが、細かい工夫を重ねることによって効果が確実に大きくなります
自分なりに上手くいかなかった原因を考え、解決に向けて対策を試行錯誤するのも大道芸の楽しみですね
思い通りの結果が得られた時は快感です\(^^)/